ヴォーカル&キーボードのユニット、3枚目のアルバム。10年前のデビュー当時は普通のJ-Popユニットという感じだったのが、今回の再始動後はアニメ関係の仕事が妙に多く(^^;)、そのせいか、今回のアルバムもいわゆる今のJ-Popシーンとは少し異なる色を持っているように思います。
上にも書いたように、収録曲の大半がアニメ等へ提供されたもの。そのせいかアルバム全体の統一感は希薄。ちょっと聴くと普通のポップスが多いんだけど、中にはそうでないのもあり、あるいは突然テクノになってみたり……どれが本当の姿?という感じ。正直、感想をまとめにくいアルバム(笑)
# 余談。ファンの中には『edge』(という、やはりアニメに提供された曲)が未収録なのを残念がる声もあったけど、入れない判断は何となく分かるような。track9より浮くこと間違いなし。
ヴォーカルは、私が普段聴かないタイプなのでうまくコメントできないんですが、声量豊かでよく伸びる声は気持ちよし。バラード曲でそれがよく生きていると思います。
アレンジの方では、随所にちりばめられたコーラスが特徴的。全編バックヴォーカルが効いているtrack10もよし、ヴォーカルとコーラスがゆったり交わって終わるtrack7や13も好きだなー。個人的にコーラスに弱いので。
個人的にはtrack10や12といった民族音楽の匂いのある曲に惹かれつつも、track9のサイバー感も好き。あるいは普通のポップス曲も、track1のメロディラインなどぐっとくるものあり。何となく、80年代ポップス入っている気がするんだけど気のせいかな。私がちゃんとポップスを聴いていたのって80年代後半〜90年代前半なので、その私が聴いていてわりとすんなり入ってくるメロってのはもしや、と思って。具体的な根拠ゼロだけど。
全体的にはポップスなんだけど、民族要素やコーラスといった要素が見え隠れして、世間一般のポップスを思い浮かべるといい意味で裏切られるかも。うまくまとまらないけど。
See-Saw | Dream Field (発売元公式、試聴可)
2006年09月17日
See-Saw『Dream Field』
posted by 築城 at 22:35| ポップス
Nav Katze『Switch Complete 1986〜1987』
女性3人(後に2人)のユニット。そっち系の音楽ファンサイトをまわっていると時々名前が出てくるので、気になってはいたのですが、既に活動停止状態、CDも廃盤。それが最近、やっと一部のCDが再発になって聴くことができました。思えば、大学時代にサークルの一人が、カラオケに行ったときに「うわーここNav Katze入ってるよー」と驚いていたときに初めて名前聞いたんだな。そのときにもう少し突っ込んでおけばよかった。ち。
で、このCDは、初期のミニアルバム『Nav Katze』とフルアルバム『OyZac』を合わせて1991年に再発したものを、さらに2001年に復刻したものです。(ややこしい)
ギターサウンドにまっすぐ伸びる高音の澄んだ女性ヴォーカル。この手の女性ヴォーカルものって、バックはアコースティックかシンセアレンジが多いもんで、イントロで「おいおいこんなにドラム叩いていいのか?」と心配してしまいましたが、そこにヴォーカルが重なると、不思議と違和感がない。いや、「違和感がない」というのとはちょっと違うな。
ヴォーカルは機械仕掛けのように精巧で、冷ややかな響き。それと、バンドアレンジとの微妙な合わなさ感。ざらつき。決して不協和とか不快とかではない。それがこのユニットの個性、持ち味なんだろうな。妙にハマる。
あーでもクリスタルヴォイスの響きがやっぱいいですなー。track2や8の出だし。後にメンバーが一人抜けて2人になり、音もロック色の強いものになっていったようですが、このコーラスワークがあるなら聴きたいな。でも他は今のところ廃盤・・・復刻してくれえ。
※初めて聴いたアーティストなので、アルバムの感想というよりアーティストの感想になってしまった(^^;)
AGENT CON-SIPIO:Switch Complete 1986〜1987 (発売元紹介ページ、試聴可)
で、このCDは、初期のミニアルバム『Nav Katze』とフルアルバム『OyZac』を合わせて1991年に再発したものを、さらに2001年に復刻したものです。(ややこしい)
ギターサウンドにまっすぐ伸びる高音の澄んだ女性ヴォーカル。この手の女性ヴォーカルものって、バックはアコースティックかシンセアレンジが多いもんで、イントロで「おいおいこんなにドラム叩いていいのか?」と心配してしまいましたが、そこにヴォーカルが重なると、不思議と違和感がない。いや、「違和感がない」というのとはちょっと違うな。
ヴォーカルは機械仕掛けのように精巧で、冷ややかな響き。それと、バンドアレンジとの微妙な合わなさ感。ざらつき。決して不協和とか不快とかではない。それがこのユニットの個性、持ち味なんだろうな。妙にハマる。
あーでもクリスタルヴォイスの響きがやっぱいいですなー。track2や8の出だし。後にメンバーが一人抜けて2人になり、音もロック色の強いものになっていったようですが、このコーラスワークがあるなら聴きたいな。でも他は今のところ廃盤・・・復刻してくれえ。
※初めて聴いたアーティストなので、アルバムの感想というよりアーティストの感想になってしまった(^^;)
AGENT CON-SIPIO:Switch Complete 1986〜1987 (発売元紹介ページ、試聴可)
posted by 築城 at 22:35| ポップス
坂本真綾『easy listening』
そっち系の音楽ファンサイトで時々聞く名前なので気にしてはいたんだけど、たまたまシングル『マメシバ』のビデオクリップを見て、あら結構アイドルポップ系なのね、とそれっきりだったアーティスト。
しばらくして、なぜかTower Recordの試聴コーナーに「菅野よう子特集」があって、プロデュース作品の中に坂本真綾の全アルバムも並んでいた。そこで、『Easy Listening』の透明感のあるジャケットにひかれて、聴いてみたら大当たり・・・という経緯。
アンビエント風?のtrack1から始まり、切ない節回しのtrack2やドラマティックなピアノアレンジの効いているtrack6などのしっとり風アレンジ。かと思うと、アップテンポのtrack3や、ギターが前面に出ているtrack7もあり。個人的には「クール」とか「スマート」といった言葉が連想されます。
ヴォーカルは、どちらかというとか細い感じだけど、逆にそれが持ち味。かすれる高音部、時々舌足らずになる歌声が不思議といい感じ。
こういうの聴きたかったんだよー、『マメシバ』はあんなにポップなのになぜ? と思ったら、今回のトータルプロデュース、クレジットには「hog」とある。公式サイトによると、CM畑のデザイナーやアレンジャーが集まってできたクリエイター集団だそうだけど、作曲は全曲「カンノヨーコ」とあるから、音楽面の中心人物は多分そうでしょう。ちなみに私が最初にひかれたジャケットデザインも、トータルプロデュースのうちらしい。
坂本真綾のアルバムというより、半分企画ものみたいな感じなのかなあ・・・ともかく、私はこういうのが聴きたかった。ある意味タイトル通り、やか細い系ヴォーカル(何だそりゃ)の好きな人は、気軽に聴いてみていいんじゃないかと思うアルバム。
*- Victor artist web site 坂本真綾 【I.D.】-* (アーティスト公式、試聴可)
しばらくして、なぜかTower Recordの試聴コーナーに「菅野よう子特集」があって、プロデュース作品の中に坂本真綾の全アルバムも並んでいた。そこで、『Easy Listening』の透明感のあるジャケットにひかれて、聴いてみたら大当たり・・・という経緯。
アンビエント風?のtrack1から始まり、切ない節回しのtrack2やドラマティックなピアノアレンジの効いているtrack6などのしっとり風アレンジ。かと思うと、アップテンポのtrack3や、ギターが前面に出ているtrack7もあり。個人的には「クール」とか「スマート」といった言葉が連想されます。
ヴォーカルは、どちらかというとか細い感じだけど、逆にそれが持ち味。かすれる高音部、時々舌足らずになる歌声が不思議といい感じ。
こういうの聴きたかったんだよー、『マメシバ』はあんなにポップなのになぜ? と思ったら、今回のトータルプロデュース、クレジットには「hog」とある。公式サイトによると、CM畑のデザイナーやアレンジャーが集まってできたクリエイター集団だそうだけど、作曲は全曲「カンノヨーコ」とあるから、音楽面の中心人物は多分そうでしょう。ちなみに私が最初にひかれたジャケットデザインも、トータルプロデュースのうちらしい。
坂本真綾のアルバムというより、半分企画ものみたいな感じなのかなあ・・・ともかく、私はこういうのが聴きたかった。ある意味タイトル通り、やか細い系ヴォーカル(何だそりゃ)の好きな人は、気軽に聴いてみていいんじゃないかと思うアルバム。
*- Victor artist web site 坂本真綾 【I.D.】-* (アーティスト公式、試聴可)
posted by 築城 at 22:35| ポップス