2006年12月に行われたライブから11曲(メドレーがあるので実際の曲数はもっと多い)をセレクト。ライブでは「ポップス」をキーワードに、個人のソロアルバムだけでなくzabadakやVita Nova、アニメや映画に提供した曲など幅広く演奏されたのだけど、その中でも今回は本人中心度が高い(企画ものや他人の依頼で書いたものではない)選曲になっており、ベストアルバムといってもいいかも。
原曲から大幅にアレンジを変えたものや、原曲では本人が歌っていないものがあるのもライブ盤の楽しみ。普段あまりないところでは、ギターばりばりのロック調、スティールドラムで南国楽園ムード、アコギ弾き語り、あたりかなあ。コーラス部分は一部サポートメンバーの男性声になっていて、これまた新鮮。その大御所揃いのサポートメンバーによる演奏も聴き所。
そしてもちろん、その豪華な演奏に埋もれることなく響く声も。ときに高らかに、ときに茶目っ気たっぷりに、ときにしっとりと、くるくる表情を変えながらステージを仕切っていく。ヴォーカリストとしての実力を再確認。
個人的ベスト1は、やはり『カモメの断崖、黒いリムジン』。インプロの間奏からコーラスとの掛け合いで盛り上がっていくあたりが、ライブという空間で見事増幅されたと思う。この曲はビジュアル面の演出もあったので、この後出るDVDが楽しみ。
2007年04月17日
上野洋子/asterisk『“YK20”〜20周年につき初ソロ〜[audio]』
posted by 築城 at 23:54| ポップス
2006年10月25日
梶浦由記『FICTION』
初のソロアルバム。これまで手がけてきた劇伴曲の中から代表的なものをリアレンジ+新曲という内容。1曲を除いてすべてヴォーカル曲。
新曲の方はわりと普通の歌もの、ポップス。対して、劇伴曲の再録は民族系で、ブルガリアン・ヴォイスっぽいコーラスワークあり、イーリアンパイプも各所でよく使われているような。私的にはやはり後者が涙もの。民族やオペラ等々のエッセンスを取り入れながら土臭さやベタな感じはなく、かっこいい。そして、力強い女性ヴォーカルが全体をまとめあげています。
これまでにもサントラの形で作品を大量に発表している人ではありますが、サントラってどうしたってドラマなりゲームなりで使うための曲(コミカルな場面用の曲とか、ザコバトル曲とか)が混じっちゃうわけで……この人の曲聴いてみたいんだけどそういうのがなー、という人にはぜひに。いやほんと、おいしいとこ取り。
FICTION | YUKI KAJIURA(発売元公式、試聴可)
新曲の方はわりと普通の歌もの、ポップス。対して、劇伴曲の再録は民族系で、ブルガリアン・ヴォイスっぽいコーラスワークあり、イーリアンパイプも各所でよく使われているような。私的にはやはり後者が涙もの。民族やオペラ等々のエッセンスを取り入れながら土臭さやベタな感じはなく、かっこいい。そして、力強い女性ヴォーカルが全体をまとめあげています。
これまでにもサントラの形で作品を大量に発表している人ではありますが、サントラってどうしたってドラマなりゲームなりで使うための曲(コミカルな場面用の曲とか、ザコバトル曲とか)が混じっちゃうわけで……この人の曲聴いてみたいんだけどそういうのがなー、という人にはぜひに。いやほんと、おいしいとこ取り。
FICTION | YUKI KAJIURA(発売元公式、試聴可)
posted by 築城 at 06:02| ポップス
2006年09月17日
柚楽弥衣『The Power of Amulita』
ヴォイス・パフォーマーのソロアルバム。歌詞なし(除くtrack10)、声と打ち込みのインプロヴィゼーション。
低く伸びやかな声が、とにかく圧倒的な存在感と力を持っています。時にゆったりと、時に荒々しく、時にしっとりと、時にかきむしるように……そんな声が空間を縦横無尽に駆けめぐったかと思うと、次の瞬間にはたゆたい、すっと溶け込んでいる。何というか、これだけ自由に心のままに声を操れたら、どんなに気持ちいいだろうという感じ。ちなみに、どこかで「日本のビョーク」と評されていたけど、わたしゃビョークは聴いたことないのでそこら辺はよく分からず。
曲調はバラバラながら、一応アンビエント、なのかな。さらにどこかアジアっぽい雰囲気……なのは声のせいか。無機的なサンプリングの音と追いつ抜かれつ疾走するtrack2や、ブルガリアンヴォイスっぽいtrack5が個人的好み。
どちらかというとライブで聴きたいタイプのアーティストだと思うけど、これはこれでなかなか。くわっと暑い夏の空が似合う感じのアルバムです。
YULAYAYOI.COM (アーティスト公式、試聴可)
低く伸びやかな声が、とにかく圧倒的な存在感と力を持っています。時にゆったりと、時に荒々しく、時にしっとりと、時にかきむしるように……そんな声が空間を縦横無尽に駆けめぐったかと思うと、次の瞬間にはたゆたい、すっと溶け込んでいる。何というか、これだけ自由に心のままに声を操れたら、どんなに気持ちいいだろうという感じ。ちなみに、どこかで「日本のビョーク」と評されていたけど、わたしゃビョークは聴いたことないのでそこら辺はよく分からず。
曲調はバラバラながら、一応アンビエント、なのかな。さらにどこかアジアっぽい雰囲気……なのは声のせいか。無機的なサンプリングの音と追いつ抜かれつ疾走するtrack2や、ブルガリアンヴォイスっぽいtrack5が個人的好み。
どちらかというとライブで聴きたいタイプのアーティストだと思うけど、これはこれでなかなか。くわっと暑い夏の空が似合う感じのアルバムです。
YULAYAYOI.COM (アーティスト公式、試聴可)
posted by 築城 at 22:35| ポップス