2008年09月05日

KOKIA『a i g a k i k o e r u』

 事務所から独立後、初めてのアルバム。

 いやー地味だ。何が地味って、シングルカットできそうな曲がない(笑) いや別にしなくていいんだけど。アレンジを極力シンプルに、コーラスとかもあまりなく、声一本で勝負という感じ。『調和』から入った私としては、最初はちょっと物足りない感じだったけど、数回聴いた後にはしっかり愛聴盤に。それだけ聴かせるヴォーカルであることを再確認。

 曲調はわりと普通のポップス揃い……の中にtrack4のような和テイストがあったりして、ちょっとニヤリ。そういう「普通とはちょっと違う」部分は今後も続けてほしいところ。しかし本作はやはり、後半のストレートに歌い上げるバラードがイチオシだと思う。

@Victor Entertainment 作品詳細 KOKIA a i g a k i k o e r u (全曲試聴可)
posted by 築城 at 23:19| ポップス

2008年05月11日

やなぎなぎ(CorLeonis)『フライリナイト』

 『ABC Project』のC。作詞作編曲ミックスその他、全部一人でやっているとのこと。ちなみに『CorLeonis』はサークル名だったりサイト名だったり。

 シンプルな打ち込みアレンジに、時々多重コーラス入りの不思議系ポップス――とくくるにはちょっと抵抗あり。いや正直、感想まとめづらくて。

 個人的に涙ものの多重コーラスで幕を開け、新居昭乃っぽいtrack2、その後に影のあるミドル〜スローテンポの曲が続く。ここらへんはbinariaに通じるものあり。
 と思うと、後半はだんだん普通のポップス寄りに。アコギ1本でしっとり歌うtrack7、タイトルナンバーのtrack9は長調の前向きポップスとなり、ラストはピアノをバッグにバラードを歌い上げる。昔こういうJ-Pop聴いてたよなあ、みたいな懐かしい感じになるのは私だけか。

 持てる引き出しをとにかく開けてみたけど、まとめきれていないという印象。でも決して魅力がないわけではない、いや聴いてしまう。ヴォーカル(と多重コーラス)が好みというのもあるんだけど、曲にも時々はっとする部分があり。できれば次は、曲数を減らしてその分濃いものを。

freirinite (アルバム特設ページ、試聴あり)
posted by 築城 at 22:36| ポップス

2008年03月05日

KOKIA『The VOICE』

 独立後2作目にして、デビュー10周年記念作。前作『a i g a k i k o e r u』とは対照的に、コーラスワークやアレンジが凝っています。

 track1に代表される『調和』系タイトル――多重コーラス、時に外国語あり造語あり、スケール感のある無国籍ソングス――が複数入っているだけで、個人的には涙もの。さりげなく織り込まれた、風や雫を思わせるような音も印象的。決して癒し系云々みたいなわざとらしさはない。
 もちろん、身近で素朴なポップスも健在。派手な『調和』系タイトルとは対照的に、シンプル編成のミドル〜スローテンポな曲が多く、しっとり聴かせます。

 そして今回、タイトルどおりのいろんな「声」たちも聴き所。中でも印象的なのが、今まであまりなかったクラシック的なヴォーカル。力強くも美しく、時に凄みすら感じさせる。また、「天上の調べ」といってもいいようなホーリーヴォイスもあり、もううっとり。

 と、曲作り・ヴォーカル共に渾身の力作。一生ついていきますよええ。

 今作の個人的一押しは、track9……と見せかけてtrack5。短いフレーズが幾重にも重なっていくトラッド風味の曲。こういうの弱いの。とはいえ、ほかにもお気に入りがいろいろあって実は絞りがたい。

KOKIA WEB (アーティスト公式サイト)
KOKIA The VOICE (発売元の紹介ページ、試聴あり)
posted by 築城 at 11:52| ポップス