2006年09月17日

坂本真綾『easy listening』

そっち系の音楽ファンサイトで時々聞く名前なので気にしてはいたんだけど、たまたまシングル『マメシバ』のビデオクリップを見て、あら結構アイドルポップ系なのね、とそれっきりだったアーティスト。
しばらくして、なぜかTower Recordの試聴コーナーに「菅野よう子特集」があって、プロデュース作品の中に坂本真綾の全アルバムも並んでいた。そこで、『Easy Listening』の透明感のあるジャケットにひかれて、聴いてみたら大当たり・・・という経緯。
アンビエント風?のtrack1から始まり、切ない節回しのtrack2やドラマティックなピアノアレンジの効いているtrack6などのしっとり風アレンジ。かと思うと、アップテンポのtrack3や、ギターが前面に出ているtrack7もあり。個人的には「クール」とか「スマート」といった言葉が連想されます。
ヴォーカルは、どちらかというとか細い感じだけど、逆にそれが持ち味。かすれる高音部、時々舌足らずになる歌声が不思議といい感じ。
こういうの聴きたかったんだよー、『マメシバ』はあんなにポップなのになぜ? と思ったら、今回のトータルプロデュース、クレジットには「hog」とある。公式サイトによると、CM畑のデザイナーやアレンジャーが集まってできたクリエイター集団だそうだけど、作曲は全曲「カンノヨーコ」とあるから、音楽面の中心人物は多分そうでしょう。ちなみに私が最初にひかれたジャケットデザインも、トータルプロデュースのうちらしい。
坂本真綾のアルバムというより、半分企画ものみたいな感じなのかなあ・・・ともかく、私はこういうのが聴きたかった。ある意味タイトル通り、やか細い系ヴォーカル(何だそりゃ)の好きな人は、気軽に聴いてみていいんじゃないかと思うアルバム。

*- Victor artist web site 坂本真綾 【I.D.】-* (アーティスト公式、試聴可)
posted by 築城 at 22:35| ポップス